灸に使われる「もぐさ(艾)」は、ヨモギの葉を乾燥させて作ります。もぐさには「粗もぐさ」と「上質もぐさ」の2種類があり、粗もぐさは、温度が比較的高い事が特徴です。ヨモギが成長した時に採取して作ります。上質もぐさは、温度が低く柔らかな温かさが特徴です。ヨモギがまだ新芽の時に採取して作ります。
灸は、大きく分けて、直接灸と間接灸があります。
直接灸
もぐさをツボの上に直接載せて火をつけ、ツボに熱を伝える灸ですが、さらに透熱灸と知熱灸に分かれます。透熱灸は、米粒ぐらいに小さくしたもぐさに火を付けるやり方で、燃え尽きる時に、チクッとした刺激があります。知熱灸は、大きめにまとめたもぐさに火を付けるやり方で、熱く感じるようになれば、もぐさを取り除きます。患者さまの状態にあわせて、ツボに熱を加える加減を調整します。
間接灸
皮膚に直接もぐさを置くことなく、ツボに熱を近づけて温める方法です。間接灸にはにんにく灸、塩灸、琵琶灸と色々なものにもぐさを乗せることで相乗効果と温かく気持ちの良いお灸がほとんどです。
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